材木との共生
SDGsの推進により木材の見直しが広く進められ木材の使われている所が以前にも増して多く見られます。
鉄やコンクリート、プラスチックを使用していた部分を木材に変えていこうというのが今やトレンドになりつつあります。
<木の香り>
樹木には「香り」があります。
樹種による特徴的な「香り」は木内の精油成分によるもので、精油成分はフィトンチッドと呼ばれています。
樹種によって種類、含有量が異なるので、ヒノキの匂い、スギの匂いというように特有な香りとなりますが、その匂いには「鎮静作用」があり、人のいらいらを押さえてリラックス状態を作り出します。
他にも下記のように樹種の違いで、さまざまな効果があります。
主な効果
抗菌
ヒノキ
ヒバ
サワラ
タイヒ
防蟻
ヒノキ
ヒバ
サワラ
コウヤマキ
センダン
防ダニ
ヒノキ
ヒバ
サワラ
スギ
アカマツ
ベイヒバ
ベイスギ
防虫
クス
センダン
<木の手触り>
木を触ると手触りが心地よい・・・と多くの方が感じると思います。
「触覚」は、人の五感の中で最も早くに発達する感覚と言われています。
小さい頃から温もりや柔らかさを肌で感じ取ることに慣れ親しんできた人は、触覚に心地よい刺激を受けることを嫌がらないのです。
特に自然のままの無垢材への接触は金属やプラスチックと比べると脳活動の鎮静化と副交感神経活動の促進をもたらし、生理的なリラックス効果と血圧や脈拍数を抑える効果があることが科学的にも証明されています。
こうした流れが我々の周りに増え、「木のある豊かな生活」が次世代への安心できる未来へと繋がるのです。